司法書士試験に向けて勉強している人の多くは、まず先に民法、不動産登記法、会社法・商業登記法、憲法、刑法などを勉強していき、民事訴訟法などのマイナー科目は後回しという感じで勉強していると思います。資格予備校の司法書士試験講座も大体こんな順番でしょうか。
私も行政書士試験の後、(勉強済の民法や憲法は飛ばしましたが)同じような順番で勉強していましたが、最近「民事訴訟法」をもっと早くにやっていれば、さらに効率よく勉強が出来たなぁと感じたので紹介します。
行政書士試験経験者は民事訴訟法の勉強に早く取り掛かるのが良い理由
民事訴訟法には、行政書士試験で既に勉強した行政事件訴訟法と同じだったり似てる内容が多い
不動産登記法や商業登記法などのメジャー科目のテキストをひと通り読み終わって「よし、民事訴訟法・民事執行法・民事保全法やるか」と、例によってオートマシリーズ「司法書士 山本浩司のautoma system (8) 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法 第4版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)」を読み始めました。
すると、「あれ?これ知ってるわ。これも行政書士試験の勉強でもやったな」ということがたくさんありました。
民事訴訟法は行政書士試験で勉強した行政事件訴訟法と用語などがかなり被ってるんですよね。どちらも訴訟法なので、やはり共通する点が多いのかなと思います。
特に、処分権主義や弁論主義などの用語はそのまま出てきますし、証拠調べなどの訴訟の流れや、既判力・拘束力など判決の効果も似ています。裁判所の管轄なんかも既に勉強したことと似ていました。
つまり、行政事件訴訟法などで一度学んだことをちょこちょこ修正したり、追加して覚えていくような勉強になります。
このように、行政事件訴訟法の学習経験があると民事訴訟法はかなり馴染みやすいため、テキストを読み進めるのがとてもスムーズになります。私は会社法(行政書士試験でも出ますが…)や登記法なんかは全然テキストを読むスピードが上がらず、読むのが嫌になってしまうのですが、民事訴訟法ではそれがありませんでした。
民事訴訟法は、行政事件訴訟法の知識が頭に残っている行政書士試験直後にテキストをざっと一周してしまうのが良いと思います。不動産登記法や商業登記法を勉強した後に民事訴訟法を勉強となると、行政書士試験からかなり時間が経っていて忘れていると思いますのでちょっともったいないです。
司法書士 山本浩司のautoma system (8) 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法 第4版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)
司法書士試験では民事訴訟法はマイナー科目とは言われてはいるが、5問も出題される
民事訴訟法はマイナー科目と言われることが多いですが、個人的にはメジャー科目の仲間に入れてしまって良いのではと思っています。たしか伊藤塾なんかは主要5科目として民事訴訟法も含めていますよね。
会社法が9問、憲法刑法は合わせて6問のところ、民事訴訟法は単独で5問も出ます。
行政書士試験の勉強経験を活かして早いうちに完成させておいて、復習を繰り返して得意科目にしておいた方が得なんじゃないかなと思います。司法書士試験の午後は時間との戦いとよく言われますしね。
最後に
行政書士試験で行政事件訴訟法などを学んでいたおかげで、司法書士試験の民事訴訟法の勉強は思っていたよりもかなり楽でした。勉強する内容も面白いので、他の科目よりも速いスピードでテキストを読み進めることが出来ました。
もっと早い段階で勉強していれば、とちょっと損した気分です笑
行政書士試験経験者の方は、早めに民事訴訟法の勉強を始めるのをおすすめします。
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