行政書士会への新規登録が完了したら晴れて堂々と行政書士と名乗れるようになります。
※「行政書士登録申請が完了したら」ではないので注意してください。当たり前ですが申請した時点ではまだ行政書士ではありません。
しかし、業務に必要な行政書士証票などはまだ手元にはありません。基本的に、それらの物品は行政書士登録後に行われる行政書士登録証交付式(授与式)にて受け取ることになります。
所属する都道府県の行政書士会が行う行政書士登録証交付式に出席するのですが、そこで所属する行政書士会の会長からお話を聞いたり、行政書士徽章(バッジ)や行政書士登録証(賞状のようなもの)、行政書士証票(カード)やその他色々な物品をもらったりします。
今回は、行政書士登録証交付式に何を持っていけばいいのか、当日に注意する点などを紹介します。
行政書士登録証交付式(授与式)に向けての準備、持ち物等
基本的には行政書士会からの案内に必要な持ち物(印鑑など)は書いてあるとは思いますが、それ以外に必要なものなどを紹介しておきます。
当日は結構たくさんの物品をもらいますので、できれば大きめのビジネスバッグを持っていきましょう。規定集など、大きめのファイルなどもあるので、カバンはパンパンになると思います。心配な人はカバンに加えて紙袋を持参しましょう。持ち帰り用の紙袋も貰えるとは思いますが一応。
名刺を必ず作っておく
名刺は必ず作っておきましょう。行政書士登録証交付式(授与式)で名刺交換をする機会があるからです。ここで「名刺まだ作って無くて…」というのはかなり微妙です。シンプルな名刺で良いので作って持っていきましょう。気に入らなければ後で作り直せばいいだけです。
どんな名刺を作ればいいかは、こちらの記事を参考にして下さい。
関連記事:行政書士開業準備 名刺作成 どんな情報を載せ、何を書けばいいのか?
行政書士の職印を作って持っていき、職印登録をする
行政書士の職印も作っておき、行政書士登録証交付式(授与式)に持っていきましょう。行政書士の職印は作ったらすぐに業務で使えるというわけではなく、所属する行政書士会へ届出が必要です。
行政書士登録証交付式(授与式)でその手続きが出来ると思いますので、職印を作って持っていきましょう。もし、交付式に職印の届出がプログラムされていない場合でも、交付式が終わった後に事務所で「職印の届出をしたいのですが…」と言えばその場で出来ると思います。
簡単な自己紹介を考えておく
行政書士登録証交付式(授与式)には懇親会的なものが組み込まれていたり、名刺交換したりする機会もあったりします。
そのため、一応簡単に自己紹介が出来るよう、事前に少し考えておくと良いでしょう。
- 名前
- 出身
- これまで何をしていたか
- なぜ行政書士になろうと思ったか
- 何をメイン業務にしたいか
このあたりのことをサラッと言えば30秒~1分の自己紹介としては十分でしょう。
別に凝った自己紹介をする必要はありませんが、もし何か変わった経歴や趣味などがあれば是非盛り込みましょう。懇親会や名刺交換タイムなどで話のネタになることもあります。
ここで考えた自己紹介は、行政書士登録証交付式(授与式)後の支部長挨拶や支部の集まりなどでも使えます。
行政書士登録証交付式(授与式)当日の注意点
登録証交付式(授与式) 服装はスーツ?私服?
服装は普通に男性はスーツが無難です。ネイビージャケットにグレースラックスなどのオーソドックスなジャケパンスタイルでも浮いたりはしないでしょう。ネクタイはしましょう。女性はそれに準ずる格好で行きましょう。
完全な私服で来てる人もいましたが、さすがに周りからはちょっと浮いていましたね。
行政書士会の先生は全員スーツで出席されていたので、こちらもそれ相応の格好をしていくのが良いと思います。私も普通にスーツで行きました。
登録証交付式(授与式) 名刺交換は誰とすればいい?
登録証交付式(授与式)では、たくさんの同期や、交付式に出席される先輩の行政書士に会えます。交付式のプログラムに懇親タイムが設定されていたり、休憩時間などがあったりしますので、その時や交付式の前後に名刺交換が出来ます。
そこで疑問ですが、「誰と名刺交換すればいいの?」
できれば全員としたいところですが、時間が限られていたり、ひとりずつ名刺交換をしているとまだ名刺交換をしていない人がどこかへ行ってしまったりします。出席者の人数にもよりますが、優先順位をある程度決めておくと良いでしょう。
まず、行政書士会の会長をはじめ、登録証交付式(授与式)で前に立ってお話をされた方を最優先に名刺交換をして下さい。
その後は、正直適当で良いです笑。自分の席の近くの人や、ぱっと見て「この人は出来そうだ」と感じる人など、好きに声をかけて名刺交換をしていきましょう。
個人的な感想ですが、自分の所属する支部の同期の先生と積極的に名刺交換をするのがよかったかなと思います。
なぜなら、同じ支部の先生で積極的に行政書士として活動する気のある方は、これからも支部のイベントなどで会う機会がたくさんあるからです。一度顔を合わせたことがある人が支部のイベントにいたりすると結構安心します。とはいえ、違う支部の先生を避けろというわけではないのでご注意下さい。
名刺交換の注意点
もう一つ重要なことをお伝えしておきます。
名刺交換は自分から積極的に声をかけて下さい。
声をかけづらかったり、「どう動いていいか分からない」というのはその場の殆どの人が感じていることです。恥ずかしがらずに勇気を出して自分から積極的にいきましょう。「○○と申します。名刺交換お願いできますか」でも「名刺交換しましょう」でも何でもいいので声をかけてみて下さい。
名刺交換タイムに自分からは動かず椅子に座ったままの人や、式が終わったらさっさと帰ってしまう人もいますが、こういう機会は最大限に利用した方が良いと思います。終わった後に同期を誘ってお茶に行けとまでは言いませんが、交付式(授与式)の場での名刺交換くらいはしておきましょう。
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