前回に続き、名刺作成の記事です。
今回は、自分が行政書士として名刺を作る時「何を書けばいいの?」「どんな情報を載せればいいの?」と困っている人のために、私がどんな情報を書いた名刺を作ったのかなどを紹介します。
自分が行政書士として、どんな名刺を作るかを考える時の参考にして下さい。
前回の記事:行政書士開業準備 名刺 開業準備中の名刺は必要?いつまでに作る?デザインは?
行政書士の名刺に必ず載せるべき情報
- 取り扱い業務
- 行政書士事務所名
- 肩書(行政書士)と氏名
- 事務所所在地
- 事務所電話&FAX番号
- 事務所のホームページアドレス
- メールアドレス
この辺は説明不要でしょう。
取り扱い業務を書いていない名刺を作ってる人もいますが、書いておいた方が良いと思います。行政書士とはどういう仕事をする職業なのか、何を取り扱っている行政書士なのかが軽くですが相手に伝わります。
ホームページまだ作ってないよって人は作り次第名刺に載せて下さい。
行政書士の名刺に出来れば載せたほうがいいもの
顔写真
行政書士の名刺に載せたほうが良い情報で真っ先に思い浮かぶのは、顔写真です。
交流会などで名刺交換をした後、あらためて交換した名刺を見直した時、「あれ、これ誰だ?」となる人はほぼ顔写真が載っていない名刺をくれた人です。
逆に顔写真がある名刺の場合は、顔写真を見れば「ああ、あの人ね」とすぐに思い出せます。
自分のことをより相手の頭に残らせたい場合、名刺に顔写真を載せるのはかなり有効な手段だと思います。
似顔絵を載せてる人も結構いますが、名刺の彩りというか、デザイン的に入れたいって人以外には不要です。似顔絵を見ても、名刺をくれた本人のことはあまり思い出しません。
携帯電話番号
事務所の電話番号の他に、出来れば携帯電話番号も載せておきたいところです。
行政書士の名刺に載せたければ載せる情報
行政書士のコスモスマーク
行政書士徽章(バッジ)などに使われているコスモスマークです。
これが入ってると中々カッコいい名刺が出来ます。事務所のオリジナルロゴなどがない場合は入れることを考えても良いでしょう。
私は入れていません。これは何となくです。シンプルな名刺にしたかったので。
LINE TwitterなどのSNSアカウントID
最近は仕事のちょっとした連絡をLINEでする人も多いようですね。確かにLINE自体は便利ですので、載せたい人は載せればいいのではないかと思います。その他のTwitterなどのSNSも積極的に活用して営業する予定の人は載せることを考えてもいいでしょう。
私は載せていません。
自分の経歴など(詳細プロフィール)
たまに、名刺の裏面にびっしり自分のプロフィールを書いてる人っていますよね。学歴や趣味、保有資格や行政書士を志した理由など「履歴書かよ」と言いたくなるようなものや、自分の生い立ちまで書いてる人もいますよね。あとは、完全に裏面がチラシになってる人とか。
確かに、交流会などで貰った時にその場で話の取っ掛かりになるネタを見つけられたりもするので、ありなのかなとは思います。
私は載せていません。個人的に、このタイプの名刺を作って配るのにはちょっと抵抗がありますね。
キャッチコピーや一言コメント
例えば、「人生100年 あなたに寄り添う 行政書士」(これは日本行政書士会連合会が平成30年にキャッチコピー募集し、応募の中から採用されたものです)や、「○○のことならお任せ下さい!」のようなものです。
あなたや事務所のモットーやキャッチコピーなど、何かアピールしたいことがあれば書いておくと良いでしょう。これも私は書いていません。
行政書士の名刺に載せるのに注意が必要な情報
日本行政書士会連合会の登録番号
日本行政書士会連合会の登録番号です。
「え?いや、普通に載せるでしょ?」と思った人もいるかもしれません。
なぜ注意が必要かと言うと、「行政書士登録番号を見れば、登録年が分かる」からです。分かる人には、あなたが登録したばかりの新人だと言うことがバレバレなわけです。開業準備中の名刺を配るのは注意した方がいいという話をしましたが、似たような理由ですね。
個人的には番号を載せたいなら、都道府県の行政書士会の会員番号にしとくと良いと思います。日本行政書士会連合会の番号を記載するなら、登録後何年か経ってからですかね。他士業や、新人以外の行政書士の先生の名刺でも登録番号が書いていない名刺は結構見ますし。
日本行政書士会連合会の登録番号が書いてない名刺を渡したからといって怪しまれることはほぼないとは思いますが、自分が行政書士だと証明したい場合は行政書士証票を見せれば良いです。
私は以上のような考えから、開業当初の名刺に行政書士登録番号は記載していません。
しかし、新人だということを逆に強みとしてアピールして営業するという人もいるかもしれませんし、「登録番号なんて普通の人は分からないし、堂々と書いた方が良い」と考える人もいると思います。
また、「日本行政書士会連合会 登録番号第~号」「(都道府県名)行政書士会 会員番号第~号」なんてのが名刺に書いてあれば、相手は「おお、何か凄そうだ」という印象を持つかもしれません。
行政書士登録番号を載せるかどうかは、一度よく考えてから決めて下さい。
次の記事:行政書士開業準備 個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)・青色申告承認申請書・事業開始申告書の提出期限と書き方・注意点
行政書士事務所の開業準備については「行政書士開業準備の記事一覧」をどうぞ。