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【行政書士試験 独学】憲法のおすすめ教材と勉強法【統治条文素読・重要判例読み込み】

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今回は行政書士試験の憲法の勉強の仕方の記事です。

法律学習では一番はじめに憲法を勉強する人も多いと思いますし、中高の社会でも勉強する憲法ですが、行政書士試験ではどのように勉強して対策していくのがおすすめかを紹介します。

目次

行政書士試験 憲法の基本戦略

行政書士試験の憲法の目標得点は択一式5問中2問以上、多肢選択式4点以上です。

行政書士試験の目標得点&基本戦略記事でも書きましたが、憲法は択一と多肢選択式で28点分出題されるなかなか重要な科目です。行政法・民法の次くらいの優先度でしっかり勉強します。

関連記事:【行政書士試験対策】科目別目標得点と基本戦略

しかし、憲法は結構難しい問題が出題されることも多く、安定して高得点を狙うのは少し厳しいです。一般的に行政書士試験の上位の資格試験と考えられている司法書士試験の憲法よりも普通に難しいと思います。

といっても、簡単な条文問題や判例問題が2問くらいは出ますし、いくつか選択肢を切れる問題も出るので、最低でも択一式で2問は正解したいところです。逆に言うと、4問や満点の5問を安定して狙えるようにする必要は全くありません。上乗せできればラッキー程度に思っておきましょう。

多肢選択式は判例知識などが問われることが多いですが、半分の4点以上は最低でも得点したいですね。

行政書士試験 憲法学習の注意点

行政書士試験の憲法対策の注意点としては、学者の基本書は不要だということです。憲法は難しいので、理解を追求するといくらでも深みにハマることが出来ます。

『芦部憲法』や『憲法学読本』などの有名な憲法の基本書は不要です。行政書士試験には完全にオーバーワークになってしまいます。私も1年目に『憲法学読本』を通読しましたが、正直なところ、時間の無駄でした。興味がある人は行政書士試験に合格してから読みましょう。

行政書士試験 憲法のおすすめ勉強法

私は日本国憲法と重要判例集を印刷して読み込むのがメインの勉強でしたが、択一式は満点、多肢選択式は2ミスでした。

行政書士試験憲法の勉強は

  • 憲法条文読み込み(素読)
  • 重要判例読み込み

この2つがかなり重要です。

いきなりこれらに取り組むのもアリだと思いますが、やはり憲法の概要を把握してからの方がスムーズに勉強が進むと思います。(中学高校、人によっては大学の一般教養で憲法は多少勉強してるとは思いますが)したがって、まずは合格革命などの行政書士試験基本テキスト(1冊本)の憲法の部分を通読します。

その後、憲法の条文(特に統治分野が大事)+1冊本に載っている判例の読み込み+肢別過去問を同時進行で進めていくと良いでしょう。憲法の統治条文、1冊本と過去問に載っている重要判例は全て覚えて下さい。

憲法 統治条文とは?

「統治条文って何?」という人もいるかも知れませんが、日本国憲法の「国会」「内閣」「裁判所」の部分のことです。41条から82条までの条文です。これらの条文の読み込みは必ずやって下さい。過去問演習のみでは憲法の統治条文全てをカバー出来ないと思うので知識に穴が出来ます。

日本国憲法の条文は、e-govからダウンロード&印刷して読み込みましょう。

もし、六法を使って読み込みたいという人は『ケータイ行政書士 ミニマム六法 2021』のような行政書士試験六法を使ってもいいです。私はダウンロードしたものを読み込んでいました。

憲法の統治条文は社会科で勉強した記憶がある人も多いと思いますが、例えば「総議員の3分の2」など、少し細かい数字が出てきます。それらも含め全てを完全に暗記してしまって下さい。ゴロ合わせを自分で作っても良いでしょう。単純な条文問題が出たら一瞬で解けるようにしておきましょう。

私は1年目の受験時、憲法74条の知識があやふやだったため、ただのサービス条文問題を間違えた上、178点不合格になってしまいました。これだけが落ちた原因ではありませんが、この条文問題をきっちり正解出来ていれば合格していたのも事実です。

2年目はその反省を活かして条文素読に力を入れたので、条文問題はしっかり正解することが出来ました。

ちなみに憲法74条は「法律及び政令には、すべて主任の国務大臣が署名し、内閣総理大臣が連署することを必要とする。」です。

憲法 ネットで読めるおすすめ重要判例集

1冊本と過去問に載っている判例を覚えたあと、余裕があれば憲法の重要判例は別途「リラックス法学部の憲法重要判例解説」などを読みこみたいですね。1冊本と過去問に載ってない判例のみでOKです。司法試験受験生が使う『判例百選』みたいな専門的な本は不要です。

重要判例をたくさん知っていることは間違いなく武器になりますが、どこまでやるかは行政書士試験最重要科目の行政法と民法の勉強の進み具合と自分が使える時間などを考えて決めましょう。あれもこれもと手を出した結果、中途半端になるくらいならやめておいた方が良いです。

最後に

この記事で紹介した対策方法で勉強すれば行政書士試験の憲法の目標得点は達成出来ると思います。

ただ、何度も言いますが、行政書士試験の憲法は難しい問題が出ることも結構あるので、自分が勉強した範囲の条文・判例知識と現場思考で正解出来る問題だけしっかりと正解して目標得点を超えれば良しとするのが良いでしょう。

 

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