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【行政書士試験】「行書は6割取れば合格」の罠。意外と難易度は高い【合格基準点・180点】

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「行政書士試験はたった6割の得点で合格出来るはずなのに、なぜか受からない」「受験勉強開始の時に思ってたより難しい」と不思議に感じている人も多いのではないでしょうか。

今回は、「行政書士試験は6割取れば合格」という考え方を違う視点から考えてみます。

目次

行政書士試験の合格基準

皆さんもうご存知かとは思いますが、行政書士試験の合格基準は

  1. 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者
  2. 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者
  3. 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者

以上3つの要件を満たしたものとなっています。また、合格基準については、試験問題の難易度を評価し、補正的措置を加えられることがあります。

足切りはいいとして、3つめの

「試験全体の得点が満点の60%以上である者」

これが結構くせものなんですよね。「え、行政書士試験って6割で受かるの?結構楽だね」と思いませんか?私は思いました。

しかし、現実的なラインで色んなことを考慮すると、「6割で合格」は意外と楽ではないことに気づくはずです。

「行政書士試験は6割で合格」の罠

確かに、行政書士試験は法令と一般知識の足切りを回避した上で、300点満点中の180点を取れれば合格です。しかし、当たり前の話ですが、これは「行政法・民法の記述式と、一般知識を含めて6割」なんですよね。

「いや、当たり前だろ」と思う人も多いと思いますが、ここから私の考えを書いていこうと思います。

行政書士試験の記述で安定して6割以上取るのは結構難易度が高い

行政書士試験の記述式は、行政法1問、民法2問、各20点ずつの合計60点分出題されます。

つまり、その6割は36点ということになります。いくつか本試験や模試などの記述式問題を見てみれば分かりますが、記述で毎回安定して36点以上取るのは結構難しいです。180点ギリギリでの合格を狙ってる人には特にそうだと思います。

行政法・民法ともに満遍なくしっかりと仕上がっている人か、本番での記述の出題運が良くないと、記述式で36点以上取るのは難しいと思います。

2問出る民法のうち1問はマイナー気味の論点が出ることも多いですし、しっかりと書けたと思っていた問題でもちょこちょこ部分点を引かれてしまったりもしますしね。試験年度によって記述の採点が厳しかったり甘かったりもするでしょうし。

よって、安定して36点以上取るのは、よほど行政法・民法が仕上がっている人以外は厳しいのではないかと思います。特に、過去問演習がメインの勉強の人は安定しないと思いますね。

私も事前の目標設定では、記述式はだいたい20~30点くらいの得点を設定していました。(結果は1年目は14点、2年目は52点でした。)

行政書士試験の一般知識で安定して高得点を取るのは難しい

一般知識は別の記事でも書いていますが、勉強したことが出ない可能性がかなり高い科目です。

何が出るか分からない一般知識でも、足切りを回避することは準備をしていれば意外と難しくないです。

しかし、それ以上の得点となると、やはり自分の知っていることが出たり、現場思考で解けるものが出るなどの本番の出題運や、マーク運に左右されると思います。実際に一般知識で高得点を取れた人も、事前に準備したから取れたという感じではないのではないかと思います。

したがって、事前の目標設定も足切り回避くらいを設定しておくのが無難だと思います。本番でそれ以上取れればラッキーと思っておく方が良いです。

私はケアレスミス等もあり、一般知識は結局1年目(28点)も2年目(32点)も足切り回避ラインを超えた程度でした。

関連記事:行政書士試験 一般知識対策 足切りを回避するために絶対にやっておいた方が良いおすすめの勉強(文章理解・情報通信・個人情報保護)

記述式と一般知識の最低ラインを設定したら法令択一で実は…

ここからが本題です。

本番での目標を記述式で30点、一般知識は足切り回避の24点と仮に設定しましょう。無理のない現実的な目標設定だと思います。

この場合、法令択一でどのくらいの正答率が必要になるか分かりますか?

6割8分4里です。約68.4%です。結構高くないですか?7割弱ですよ。

どうやって計算したかを紹介します。

  1. まず、満点300点から、記述式60点、一般知識56点を引くと、法令択一・多肢選択式の満点が184点ということが分かります
  2. 次に、記述式で30点、一般知識で24点取るとすると、合計54点になりますので、合格に必要な点数はあと126点です。つまり、184点のマーク式の法令問題で126点を取らないといけないわけです。
  3. 126を184で割り算したら約0.684、これに100をかけてパーセントに直すと約68.4%です。

仮に、もっと点数が低かった場合を想定して、記述が20点、一般知識24点で考えてみましょう。この場合は法令マーク184点中136点取らないといけません。

7割3分9里です。約73.9%です。こう考えると、結構厳しくないですか?笑

もちろん記述がもっと取れない場合、もっと法令択一・多肢選択式で得点しなくてはいけません。

「いや、記述はともかく、一般知識もっと取れるし」など色々ツッコミたい人もいるかと思います。

しかし個人的には、一般知識を事前の対策により安定して高得点を取るのは難しいと考えていますので、自分の一般知識の目標点数は足切り回避かそれ+1問程度で考えておくのがいいかと思います。

ちなみに、「記述0点、一般知識24点」という本当に最悪の事態を想定すると、それ以外の問題で約84.7%の得点が必要になります。これは相当厳しいですね。

最後に

「行政書士試験は6割で合格」は実は思ったより厳しいんじゃないか、という個人的な考えを紹介しました。皆さんはどう思いますか?

一度自分でも「これくらいは取れるだろう」という記述の点数と一般知識の点数で計算してみて下さい。さらに、「商法会社法を捨てて適当マークで1問だった場合」など、色んなことを想定して得点率の目安を計算することが出来ます。

他にも、「過去問だけで行政書士試験に突入するとどうなるのか」についてもこんな感じで考察してますので「行政書士試験に過去問だけで合格する可能性はどれくらいあるのか?」興味のある人はこちらの記事をどうぞ。

私は行政法と民法を可能な限り勉強して、法令択一・記述でしっかり得点出来るように対策するのが行政書士試験合格への一番の近道かなと思います。

関連記事:【行政書士試験 独学】おすすめ勉強計画、参考書・問題集・過去問、合格に必要な勉強時間など【予備校講座】

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