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行政書士試験の民法はスー過去でOK!合格者が教える使い方と記述対策

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行政書士試験の民法は範囲が広く、「どのテキスト・問題集を使えばいいの?」と迷いやすい科目です。この記事では、独学で合格した私が民法のメインに使った『スー過去 民法』を紹介します。

結論から言うと、スー過去の2冊で、民法は択一も記述も対応できました。特徴と使い方、向いていない人、スー過去の他にやった方がいい勉強までまとめます。

おかげさまで、行政書士試験に合格することが出来ました。(択一式182点、記述式52点、合計234点)

前回の記事行政書士試験 独学 行政法のおすすめテキスト「国家試験受験のためのよくわかる行政法」択一も記述もこれ1冊でほぼ完成します。では、行政法のおすすめテキストを紹介しました。今回は、民法のおすすめテキスト・問題集です。

行政書士試験は、行政法と民法の仕上がりで合否がほぼ決まると言ってもいいです。しっかりと安定して得点できる実力をつけたいところです。

おすすめの過去問集については、【行政書士試験 過去問】「合格革命 行政書士 肢別過去問集」と「LEC 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集」を比較、どっちがおすすめ?で紹介しています。

目次

行政書士試験の民法におすすめの「スー過去 民法」とは

私が民法でメインに使ったのは、公務員試験用のテキスト『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 民法』です。通称『スー過去 民法』と呼ばれています。公務員試験用ですが、行政書士試験の対策に使うのも、すでに定番ですよね。

分厚い&2冊とボリュームは凄いです。ですが、このスー過去シリーズ2冊をしっかりやれば、行政書士試験の民法は余裕で合格レベルに到達します。というか、やり過ぎなくらいです。記述式も書けるようになります。

民法Ⅰ・民法Ⅱの2冊でカバーする範囲

巻範囲
民法Ⅰ総則・物権・担保物権
民法Ⅱ債権総論・債権各論・家族法(親族・相続)

私は、民法Ⅰ → 民法Ⅱの順番に進めました。

最新版は「新スーパー過去問ゼミ8」(2026年10月発売)

スー過去は、数年ごとに改訂されています。2026年10月に、最新版の「新スーパー過去問ゼミ8」の民法Ⅰ・民法Ⅱが出ました。

出版社の案内によると、令和6〜8年度の問題から良問が追加されています。過去15年の出題を分析した、テーマ別・試験別の出題頻度の表も付いています。

私が使ったのは旧版です。この記事のテーマ数やページ数の話は旧版のものなので、新版では変わっている可能性があります。民法は改正の多い科目なので、中古で買うときも版を確かめてください。

スー過去 民法の特徴・おすすめな点

「POINT」という参考書部分のまとめがかなり使える

私が民法の勉強でやったことの大部分は、この「スー過去の参考書部分のまとめの暗記」でした。

『スー過去』は参考書兼問題集です。過去問だけでなく、テーマごとに「POINT」という参考書のような部分が3ページ前後あります。要点がかなり簡潔にまとまっていて、めちゃくちゃ使えます。私はこの部分を何度も読み込んで暗記しました。

私が使った版では、民法1で20テーマ、民法2で18テーマでした。各テーマ約3ページなので、全部で大体120ページくらいです。つまり、約120ページで民法全体の重要事項をざっと確認出来ます。

120ページで民法全体を確認、と言われると「知識がスカスカになるんじゃないの?」と感じる人もいるかと思います。しかし、無駄な解説や具体例などの紹介が極限まで省かれた上での120ページです。網羅性も中々のものです。

膨大な量の民法だからこそ、コンパクトにまとまったものをしっかりと覚えることを意識していました。

POINTを覚えたおかげで、民法の記述2問はほぼ満点

私の平成30年度の行政書士試験の記述式の得点は、60点中52点でした。民法は2問とも、おそらく満点が取れました。

関連記事:【行政書士試験 合格体験記】合格通知書のハガキで驚愕の事実が判明&記述の採点基準は?

民法記述の2問とも、参考書部分のまとめである「POINT」に載っていたことが出題されました。本番で問題を見た時、「これは書けるな」と安心しました。『スー過去』を読み込んでいて本当に良かったと思いましたね。(ちなみに、1年目の民法記述の大失敗も、『スー過去』のPOINT部分を覚えていれば避けられるものでした)

試験日までに、この「POINT」の部分は全部暗記してしまうのがおすすめです。

スー過去民法の2冊で、知識の習得から問題演習まで全部できる

公務員試験用のテキスト・問題集なので、収録されている問題は国家公務員試験や市役所、国税専門官などの過去問です。行政書士試験の過去問は載っていません。ですが、目的は行政書士試験の本試験の問題を解ける実力をつけることなので、特に問題ありません。

これはかなり大事なことなので、もう一度言います。受験生の目的は、行政書士試験の過去問を解くことではなく、行政書士試験の合格です。

この『スーパー過去問ゼミ』で、行政書士試験の民法はちゃんと解けるようになりますので安心してください。このテキストに加えて過去問演習もする人が多いと思います。ですが、スー過去の内容が身についていれば、初見でほとんどの問題が解けると思います。

『スー過去』は問題数もかなり多く、演習量としては十分過ぎるくらいです。最初は応用問題は飛ばすなどの工夫をしても良いですね。

演習問題の解説がかなり詳しい

各種公務員試験などの過去問の解説がめちゃくちゃ詳しいので、『スー過去』の2冊だけで民法の勉強が完結できます。1つの肢の説明に、15行以上の解説があるのも普通です。1つの問題の解説ではなく、1つの肢でですよ。

もし『スー過去』の解説だけでは不安なら、調べ物用に「1冊本」を用意しておけばいいでしょう。1冊本とは、合格革命の基本テキストなど、全科目が1冊にまとまったテキストのことです。憲法や商法・会社法などの勉強にも使えますしね。

私も横着せずに『スー過去』の問題までちゃんと解いていたら、『スー過去 民法』の2冊だけで民法の勉強を完結させていたと思います。私は参考書部分だけを読み込んでいたので、分からないところは司法書士用のテキスト『オートマ民法』で調べたりしていましたが…。

スー過去 民法の使い方(私の進め方)

私は、POINTの部分をひたすら読み込む使い方をしていました。民法Ⅰから民法Ⅱへ、順番に進めています。

何十周も読んだので、正確な回数は覚えていません。よくまとまっていて分量が少ないので、高速で何周も回せるのがPOINT部分の良いところです。

スー過去民法の使い方の図。民法Ⅰから民法Ⅱの順にPOINT部分を読み込み、高速で何周も回して暗記し、問題も解くと到達点が上がる3ステップ

問題は解いた方がいい(私が解かなかった理由)

私は問題を解く勉強が好きじゃないので、『スー過去』の問題は解いていませんでした。ですが、言うまでもなく、解いたほうが到達点は高いでしょう。

ちなみに、なぜ私が『スー過去』の問題を解かなかったのかというと、

  1. 単に問題を解く勉強が好きではなかった
  2. 解答解説が見開きではなく、少し後に載っているのがあまり好きではなかった

この2点です。特に前者の「問題を解きたくない」というのが、理由の90%以上を占めています。そして、どちらの理由も私の個人的な好みの問題です。当たり前ですが、問題は解いた方が良いです笑

後者の「解説が少し離れている」という点については、ある研究結果があります。「問題はまとめていくつか解いてから、少しだけ時間を空けて答え合わせをするのが一番学習効果が高い」という海外の研究です。(『進化する勉強法: 漢字学習から算数、英語、プログラミングまで』に載っていた情報です)

あわせて読みたい:『進化する勉強法』を読んで自己流を見直し、テキストの復習・暗記を効率的に【司法書士試験 独学】

『スー過去』のあの問題と解答解説の配置は、学習効果を最大限にするための、あえての工夫なのかもしれません。実際は、ページ数の問題が大きいと思いますが。好みはありますが、学習効果が高いのなら、あの配置にしたがって勉強するのが良いと思います。

仮に私がもう一度行政書士試験を受験するとして勉強計画を立てるなら、『スー過去』を使うのはもちろんです。そして、問題を解く方法も選択します。

司法試験の受験生などでは、短答式の過去問集を「問題用」「解答解説用」で2冊用意して勉強する猛者も結構いるようですね。私の友人もやっていましたが、確かにパラパラめくらずに勉強出来るので便利そうではあります。

他には、問題集自体を裁断してしまう人もいます。これも、自分の見たいページを取り出して使えるので、2冊用意するのと似た効果がありますね。私はやりませんが、選択肢として紹介だけしておきます。

行政書士の民法はスー過去だけで合格できる?

私の経験では、民法に必要な知識は、スー過去の2冊で足ります。スー過去の問題まで解いてしっかり勉強すれば、合格できる実力は十分つくと思います。

ただし、次の2つは意識しておくと安心です。

  • POINTを読むだけでなく、問題を解いて「知識を事例に当てはめる練習」をする
  • 記述式の問われ方だけは、行政書士試験の過去問などで一度見ておく

理由は、このあとの「スー過去の他にやった方がいい勉強」で詳しく書きます。

スー過去 民法が向いている人・向いていない人

スー過去 民法が向いているのは、次のような人です。

  • 短くまとまった要点を、何周も読んで覚える勉強が合う人
  • 択一式と記述式を、1つの教材でまとめて対策したい人
  • 詳しい解説付きの問題で、演習量もしっかり確保したい人

一方で、基本書のようなしっかりとした文章の解説を読み込んで、徹底的に理解を深めたい人には向いていません。POINTは要点を簡潔にまとめた部分なので、文章でじっくり説明してくれるわけではないからです。

ただ、基本書レベルまで理解を深めるのは、個人的には行政書士試験にはオーバーワークだと思います。

あわせて読みたい:【行政書士試験 独学】『芦部憲法』『サクハシ行政法』など学者の基本書や『判例百選』は必要か?読まなくても合格できる?【学者本】

スー過去 民法の他にやった方がいい勉強

重要条文や判例の暗記用まとめ作り

民法は量が多いので、どうしても覚えきれないことや、理解が難しい部分が出てくると思います。ある程度民法の勉強が進んだ後に、こういう苦手な項目をピックアップして集中的に覚えるのがおすすめです。

ノートにメモしても良いですし、パソコンやスマホ、タブレットでテキストファイルやExcelファイルにまとめても良いです。私の場合は、このサイトに暗記用まとめ記事を作ってどんどん追加していき、毎日見るようにしていました。良かったら参考にしてください。

関連記事:【行政書士試験 民法】重要条文、判例、暗記事項まとめ・整理

注意点・コツは、「ある程度民法の勉強が進んでからやること」です。

そうしないと、あれもこれもメモすることになったり、自分のメモを見ても何のことを書いてるのか分からなくなったりします。結局、「これならテキスト読んだ方が良いじゃん」となってしまいます。

行政書士試験の過去問はやった方が良い?

行政書士試験の民法については、過去問は「どっちでも良い」と思います。

民法は最重要科目の片割れですが、択一9問、記述2問しか出ません。過去問の蓄積も少ないですし、行政法と違って、過去問知識で取れる点はそこまで多くないです。

過去に択一で出た論点が記述に出たりもするので、過去問をやること自体を無駄とは言いません。ですが、配点が高く学習範囲も膨大な民法の勉強を、過去問頼りにするのはかなり危険だと思います。たまに過去問しかやらないという人がいますが、過去問だけではカバーする範囲が狭く、本番の出題運任せになる可能性が高いです。

しかし、民法は何かしらの問題演習は絶対にやった方が良いです。

なぜかというと、民法は行政法などと違って、事例問題になって出てくることが多いからです。テキストで覚えた条文知識が、そのまま肢に出てくるわけではありません。テキストなどで勉強したことを、事例に当てはめて考える必要があります。

したがって、問題演習で、自分の覚えた知識を使うことに慣れておくことが必要です。民法の問題は、暗記だけではなく理解もできていないと、しっかり対応できないことも多いと言って良いでしょう。

『スー過去』に付いている問題を解いてしっかり勉強するなら、別に行政書士試験の過去問は解かなくてもいいです。合格出来る実力は十分つくと思います。

行政書士試験の民法記述式の対策もスー過去でOK?

基本的に、行政書士試験の民法に必要な知識は、全て『スー過去』で修得出来ます。必要な知識自体は、択一式と記述式で特に変わりません。要は、択一式の勉強がそのまま記述式の勉強にもなっているということです。スー過去でしっかり勉強すれば、記述式にも十分対応できます。

関連記事:【行政書士試験】行政法・民法の記述式対策はどうするべきか。おすすめ参考書・問題集は?【LEC?合格革命?】

私は、1回目の行政書士試験は記述と一般知識(現在の基礎知識)で大失敗して、178点で不合格になってしまいました。それは記述式の対策が出来ていなかったというより、単に行政法・民法の基本的な知識が曖昧だったのが原因でした。

平成29年度の民法記述は、不法行為の単純な条文知識が書けませんでした。これは『スー過去』のPOINTのまとめ部分に、ちゃんと載っていた知識です。つまり、もっと『スー過去』のまとめ部分をしっかりと読み込んでいれば、確実に書けていました。

関連記事:【落ちた】行政書士試験 不合格体験記(178点・独学)と敗因分析【平成29年度(2017)】

2回目の受験では、『よくわかる行政法』と『スー過去』をしっかり読み込んで、知識の正確さを上げました。そのおかげで、行政法・民法の記述式は60点中52点が取れました。民法は、模範解答とほぼ同じような解答が書けました。

記述でこれだけ稼げると、かなり楽に合格できます。私の行政書士試験の合格に、この2冊は大いに役立ってくれましたね。

ただ、記述式の問われ方だけは、一度過去問などで見ておくほうが良いと思います(別に解かなくてもいいです)。「こんな感じで出るのか」「こんなふうに答えるのか」を知っておきましょう。すると、『スー過去』での勉強でも「このフレーズは記述で書かされるかも?」と意識出来ます。

あわせて読みたい:【行政書士試験】行政法・民法 記述対策に暗記しておくべき条文・判例の重要キーワードや特有の言い回し

「問題演習をしないのは不安だ」という人は、LECや合格革命の記述式対策問題集を何か1冊使いましょう。私は、合格革命シリーズの記述式問題集を持っていました。重要条文や判例がまとまっているので、知識の確認にも結構おすすめです。問題は解きませんでしたが、解説を読んで、書けそうにないフレーズは覚えました。

まとめ

  • 『スー過去 民法』は公務員試験用だが、行政書士試験の民法対策の定番
  • 参考書部分の「POINT」を何周も読んで覚えるのがおすすめ。私は民法の記述2問がほぼ満点だった
  • 問題は解いた方が到達点は高い。記述式の問われ方は、過去問などで一度見ておく
  • 基本書のように文章でじっくり理解したい人には向かない
  • 最新版は「新スーパー過去問ゼミ8」(2026年10月)。買うときは版を確かめる

民法は条文・学習量がとても多くてうんざりしてきます。ですが、この『スー過去 民法』の内容をマスターすれば、行政書士試験合格には十分過ぎる実力がつくはずです。

ボリュームのあるテキストなので、計画をしっかりと立ててこなしたいですね。私のように、参考書部分のみを使うというのもおすすめです。その場合は、分からないところを調べる用のテキストを用意したり、行政書士試験の過去問などで別途問題演習をしたりした方が良いです。

前回紹介した『よくわかる行政法』と、今回紹介した『スー過去 民法』。これが私の行政書士試験対策のツートップでした。行政法と民法が仕上がると、行政書士試験の合格はかなり近づきます。まずはこの2科目を学習のメインに据えて、頑張ってください。

おすすめの参考書・問題集・過去問集や、勉強法・勉強計画は、下のリンクからどうぞ。私の受験体験記(178点不合格、234点合格の両方)もあります。

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