【行政書士試験 敗因分析】よくある不合格の原因とその解決策・対策

【行政書士試験 敗因分析】よくある不合格の原因とその解決策・対策

私自身の受験経験や周りの人などの話から、行政書士試験のよくある不合格の原因とその対策を紹介します。

行政書士試験へのリベンジを考えている人は、自分の受験時(不合格時)のことをよく思い出し、一度敗因分析をしてみることをおすすめします。その上で次の試験に向けての受験計画を立てましょう。敗因をしっかりと潰してレベルアップした上で次の受験に備えたいですね。

関連記事:平成29年度行政書士試験 不合格体験記(178点)と敗因分析

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行政書士試験 よくある敗因とその対策

勉強期間・総勉強時間が短かった

行政書士試験は基本的には「覚えているかどうか」の試験なので、安定して合格出来るレベルに達するにはある程度の量の知識を頭に入れておく必要があります。

そのため、どうしても覚えるために時間がかかります。テキストや問題集・過去問を1回や2回目を通したくらいで完璧に内容が頭に入る人はいないと思いますので。

具体的には、最低でも300時間以上、出来れば500時間以上の勉強時間が取れるように計画を立てて勉強を開始しましょう。これくらいの勉強時間が取れれば、このサイトでおすすめしている勉強計画は実行出来ると思います。もちろん、勉強時間は多ければ多いほど良いです。

そして、自分の設定した勉強時間を確保するためにはどのくらいの勉強期間が必要かも計算しておきましょう。私は1年目も2年目も、約3ヶ月の勉強期間で300~400時間ほど勉強時間を取りました。

行政書士試験対策テキストや問題集・過去問集を仕上げられなかった

これは先程の「勉強時間が短かった」というのが原因という人が多いのではないかと思います。他には、無駄にたくさんテキスト類を用意して手を広げすぎてしまったりしている人も陥りやすいミスですね。

私も1年目は学者が書いた基本書を使用したりしてしまい、時間を無駄に使ってしまいました。

十分な勉強時間を確保し、使用テキストの選定もよく考えるのが大切です。

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テキスト、過去問・問題集の選択を間違えた

特に行政法と民法はテキストの選択が重要です。「過去問をやるだけ」「1冊本を読むだけ」などの軽すぎる選択はいけませんが、行政書士試験では、学者が書いた分厚い基本書を何冊もやる必要はありません。

前述の通り、私は1年目にこのミスをおかしてしまいました。

関連記事:【行政書士試験】行政書士試験は過去問だけで合格できるのか?

行政書士試験におすすめの行政法と民法のテキストはこちらの記事で紹介しているので、参考にして下さい。

関連記事:【行政書士試験 独学】おすすめ勉強計画、参考書・問題集・過去問、合格に必要な勉強時間など【予備校講座】

行政書士試験本番で、勉強してきたことが全然出なかった

例えば、「一般知識の対策として大学受験センター試験用のテキストを読んだけど全く出なかった」「過去問集を何周もしたけど全然解けなかった」などです。

出ないものを一生懸命勉強するのは時間が無駄になってしまうので避けたいところですね。どうしても科目によっては事前対策の効果が薄いものもありますので。

使用テキストを考えるとともに、勉強科目の優先度も意識したいところですね。

関連記事:【行政書士試験 法令・一般知識】勉強の優先順位 効率よく合格レベルに達するためには、どの科目を優先して勉強すればいい?

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行政書士試験本番での失敗

試験時間が足りなかった

これは「単純に実力不足」という場合と「飛ばすべき問題を長時間考えてしまった」という場合のどちらか、もしくはその両方でしょう。時間に追われてしまうと、本来なら難なく解けた問題でもミスしてしまったりします。

まずは自分の実力で取れる問題を全部取ってから、考えたら出来そうな問題、思い出す作業が必要な問題、全く分からない問題に取り掛かることが大切です。簡単に言うと、時間がかかりそうな問題は飛ばすということですね。

自分の実力で取れる問題はサクサクと解けますので、解くのに時間はかかりません。本試験日までにしっかりと勉強して、自分の実力を可能な限り上げておくことはとても大切です。それにより、時間のかかる問題が減ることになります。

また、時間配分のチェックも兼ねて模試を受けたり、市販の直前予想模試の類を使ってどんなものか経験しておくと良いでしょう。

ケアレスミスが多かった

どういうケアレスミスが多かったのかを考えましょう。

見直しをしていればしなかったミス→見直しをする時間をしっかり取る

問題の読み間違いなど→焦らず問題をよく読む。

例えば「妥当でないものを選べ」という問題で勘違いして妥当なものを選んで次へ進んでしまったりという経験はありませんか?

私は「妥当なものを」の場合は問題文に大きくマルを、「妥当でないものを」の場合は問題文に大きくバツをして、選択肢を検討している途中でもひと目でどちらのタイプの問題か分かるようにしていました。

ただの条文問題を間違えた

行政書士試験にはただの条文問題がいくつも出ます。記述式の問題にも出ます。

これらは条文さえ覚えていれば一瞬で解ける問題です。マイナーな条文なら仕方ありませんが、主要な法律(憲法や行政○○法、個人情報保護法など)の条文は事前にしっかりと読み込んでおくのがおすすめです。

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ヤマが外れた

直前予想模試や、記述式対策問題集などの予想問題の的中を期待するのはやめた方が良いと思います。過去問からの予想や、予備校の講師などの予想も含みます。参考程度にしておきましょう。

特に行政法・民法の記述式の問題でヤマを張って、それが外れたら書けないという状態では行政書士試験の合格自体がほぼ運任せになってしまいます。ヤマを張ったところが出れば問題ないのですが、そう上手くいくことばかりではないでしょう。失敗すると「また来年」です。

「勉強する範囲を少しでも狭くして負担を軽くしたい」という気持ちは分かりますが、安定して得点出来る実力をつけるためには、ヤマを張った勉強ではなく、満遍なく、ある程度の深さの勉強をするべきだと思います。

行政法・民法の記述が書けなかった

頭の中に解答に必要な知識自体がなかった場合

基本的にはただの勉強不足です。テキスト選択の見直しと、その仕上がり具合に注意して下さい。

また、少し難しいというかマイナーな論点が出題されることもありますので、行政書士試験の記述式で安定して高得点を取るのは難しいということも頭に入れておいて下さい。なるべく満遍なく全範囲を勉強しておくことが大切ですね。マイナーな論点の問題でも対応が出来たり、部分点狙いの解答が出来たりしますし。

解答に必要な知識自体は知っていたけど、解答用紙に書けなかった場合

これは行政書士試験のシンプルな記述式問題ではあまりないかもしれませんが、考えられる原因としては「記述式問題への慣れ」ですね。

記述式の問題集や過去問などの記述問題で、どのように答えればいいかを練習してみると良いと思います。ある程度の答え方のパターンみたいなものもありますし。

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一般知識で基準点足切りになった

一般知識で事前の準備によって高得点を安定して狙うのは難しいです。しかし、足切り回避のための準備は比較的容易ですので、しっかりとやっておきましょう。

戦略としては、「文章理解と情報通信・個人情報保護の範囲で5~6問正解する」という感じです。

関連記事:行政書士試験 一般知識対策 足切りを回避するために絶対にやっておいた方が良いおすすめの勉強(文章理解・情報通信・個人情報保護)

最後に

自分の行政書士試験の敗因を分析し、それを次の受験に活かすのはとても重要なことだと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。

行政書士試験対策におすすめの参考書・問題集・過去問集、勉強法・勉強計画、私の行政書士試験受験体験記(178点不合格体験記、234点合格体験記両方アリ)は、こちらの「行政書士試験対策・受験体験記」で全て公開しています。

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