行政書士試験に234点で合格した私のおすすめ勉強計画・テキストはこちら

平成30年度行政書士試験の対策 独学の学習期間、学習時間、勉強計画、使用教材(参考書・過去問集)

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平成30年度(2018)の行政書士試験が終わったので、2年目に私がどのように勉強したのか記事にしておきます。

追記:合格しました。(択一式182点、記述式52点、合計234点)

平成30年度(2018年)行政書士試験 合格通知書のハガキで驚愕の事実が判明&記述の採点基準は?

目次

私の行政書士試験(独学2年目)の学習期間・1日の勉強時間・計画

学習期間と学習時間

1年目

1年目の去年(2017年)は8月から勉強開始したので学習期間は3ヶ月ちょっと、試験日までに独学で約300時間ほど勉強しました。

結果は記述と一般知識で大失敗してしまった末、178点不合格でした。そして行政書士試験終了から次の年(2018年)の8月まで一度もテキストを開くことはありませんでした。

去年どのように勉強したのかは、以下の記事で詳しく書いています。

平成29年度行政書士試験の試験対策として、どんな計画で勉強をしたか(使用した参考書・問題集なども)

2年目

2年目の今年も一応8月から始めたので、学習期間は3ヶ月ちょっとです。

しかし、8月は中々勉強開始するモチベーションが上がらなかったのと「去年結構やったから大丈夫かな?」という気持ちもあり、あまり勉強していませんでした。

8月は行政法のテキストをざっと読む、憲法条文をちょろっと素読した程度でしたので、実質9月からが本格的に勉強再開という感じのスタートになりました。

勉強時間は、9月からは大体休みの日は8~10時間、それ以外の日は4時間前後だったので、週に40時間程度でしょうか。9月から行政書士試験の試験日まで約10週間とすると、400時間ほどの学習時間になりますね。

そこに8月分の勉強時間(行政法テキスト1周20時間、憲法条文は1時間もやってないと思います)を加えると、420時間ほどになると思います。

勉強開始時期が遅かったのと、意外と民法の仕上がりが悪くて焦ったのが理由で、去年よりも勉強時間をたくさん取るようにしました。

1年目も2年目も予備校は利用せず、独学です。答練や市販模試も利用していません。

関連記事:【行政書士試験】勉強時間の目安は?合格には600時間必要?半年?

どういう計画(順番)で法律科目を勉強したか

  1. 行政法・憲法
  2. 民法
  3. 商法・会社法
  4. 個人情報保護法

基本的には去年と同じで、行政法と民法メインでした。

今年は2年目ということもあり、去年ある程度しっかりと勉強していた行政法と憲法は比較的早い段階で仕上がりました。基礎法学は去年と同じで何もしていませんでした。民法は最後まで苦戦…。

あと、去年は直前期にLECの過去問数年分を1回解いた以外はテキストの読み込みしかしていませんでしたが、今年は少し余裕があったので肢別過去問と千問ノックを使って問題を解く勉強も取り入れました。

個人的に問題を解く勉強はあまり好きじゃないのですが、やっぱり一応やっておこうと思い頑張りました。結局、何周も解いたりはしませんでしたが…。

肢別過去問も千問ノックも、全問通して解いたのは1周だけでした。最低でも2周は解くつもりだったのですがやっぱりめんどくさかったので…(笑)

でも、千問ノックは1周目でミスした問題はチェックしておいて何度も確認しましたし、肢別過去問もミスした問題は復習しました。そして何度も間違えるものは暗記用のまとめ記事にして集中して覚えるようにしました。

私はやっぱりテキストを読み込むタイプの勉強が好きなんですよね。出来ればアウトプットは最小限にしたいタイプです。ちなみに学校の定期試験や大学受験などでもこんな感じでした。

これはあくまで私個人の好みの問題です。アウトプットもしっかりやった方が学習効果は高いと思いますし、そういった海外の研究結果も出ています。私のような余程の問題演習嫌いの方以外は、問題を解くことも平行してやることをおすすめします。

平成30年度の詳しい勉強経過はこちらのカテゴリの記事をどうぞ。

カテゴリ:行政書士試験 勉強経過報告

行政書士試験 法令択一対策に使用した独学教材(参考書・問題集)

六法は必要か

私は普段からこまめに条文を六法で引いて…という勉強はしていませんでした。なので、判例六法や行政書士試験六法などの六法は持っていません。

私の結論としては、行政書士試験に六法は不要です。

どうしても条文を調べたい時はスマホのAnd六法というアプリで「あれ、行政事件訴訟法の事情判決の条文ってどんなんだっけ?」というふうに、ふと気になった条文をたまに見たりする程度でした。

とはいえ、条文を一切読まなかったというわけではなく、勉強に使う条文はダウンロード、印刷して使いました。

具体的には、以下の7つは印刷して読んでいました。

  1. 日本国憲法
  2. 行政手続法
  3. 行政代執行法
  4. 行政不服審査法
  5. 行政事件訴訟法
  6. 個人情報の保護に関する法律
  7. 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律

憲法

憲法は、平成30年度の行政書士試験では択一満点、多肢選択は2ミスでした。

e-Govから条文をダウンロード、印刷したもので素読。直前期は朗読音声も使っていました。

判例はネットで見つけた判例集を印刷して何回も読みました。結構な量の判例が載っていたので十分でした。

行政書士の憲法は結構難しいと思うので、そこそこにしておいた方がいいような気がします。

私は1年目にめちゃくちゃ簡単なただの条文問題(憲法74条)を間違えてしまったので、条文の読み込みは特に丁寧にやりました。

行政法

行政法は、平成30年度の行政書士試験では択一16問正解、多肢選択は1ミス、記述は部分点は貰えそうかなという感じです。記述が60点中52点で、民法がおそらく満点だったので、行政法の記述式は12点でしょうか。

追記:自己採点のミスがあり、行政法と民法の択一式で2問正答を少なくカウントしていました。実際は行政法+民法の全28問中24問正解でした。


国家試験受験のためのよくわかる行政法

行政書士試験の行政法は、こちらのテキストの読み込みがメインの勉強です。この本の知識を読み込んで覚えれば、行政書士試験の行政法はほぼ完成します。1年目も2年目も7回以上は通読しました。

行政法は300点中112点を占める最重要科目ですし、この科目の得点を出来るだけ早く安定させることが合格への近道だと思います。

テキスト類は読めば読むほど理解も深まり速く読めるようにもなるので、たくさん読むのがおすすめです。逆に1回とか2回しか読まないのは、時間もかかる割に記憶の定着も悪く、コストパフォーマンスが悪いと思います。

途中からは、行政代執行法・行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法の条文をe-Govから印刷したものも使っていました。

行政法は本試験の問題も条文やテキストの知識がそのまま出てくるので、正直なところ問題演習もあまり必要ないような気もします。

1年目は直前期に確認のため過去問を1回解いた以外は全く問題演習はしませんでしたが、特に問題はありませんでした。

2年目は勉強経過報告の記事でも書きましたが、1年目の試験後8ヶ月くらい放置していてすっかりと忘れていた行政法も、科目の概要はテキストを読むと意外とすぐに思い出しました。

早い段階(10月に入ったくらいの頃には)で、「まあ行政法はもう大丈夫かな」と思えるくらいになりました。

関連記事:行政書士試験 行政法のおすすめテキスト「国家試験受験のためのよくわかる行政法」択一も記述もこれ1冊でほぼ完成します。

そのままテキストの読み込みを続けるだけでも良かったのですが、余裕もあったので念の為に肢別過去問や千問ノックで一問一答式の問題演習もすることにしました。

ちなみに、行政法は過去問を解く意味が一番ある科目だと思います。

民法

民法は、平成30年度の行政書士試験では択一は6問正解、記述は2問とも満点だったと思います。

追記:自己採点のミスがあり、行政法と民法の択一式で2問正答を少なくカウントしていました。実際は行政法+民法の全28問中24問正解でした。

私が使ったテキストを紹介します。

まず1つめは、

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 民法1一総則・物権・担保物権

公務員試験用のテキスト『新スーパー過去問ゼミ』通称「スー過去」の民法シリーズ2冊の参考書部分のまとめのみ

もう1つは、


司法書士 山本浩司のautoma system (1) 民法(1) (基本編・総則編) 第10版 (W(WASEDA)セミナー 司法書士)

司法書士用のテキスト『オートマシステム』通称「オートマ」の民法シリーズ3冊です。

民法の勉強はこの2種類のテキスト、特にスー過去がメインでした。(一応言っておきますが、私は行政書士試験受験生時代は司法書士試験受験生ではありませんでした。)基本的にはスー過去の参考書部分のまとめの読み込み&暗記がメインの勉強で、分からないところがあればオートマ民法を読むという感じで進めました。

オートマシリーズは司法書士試験用のテキストですので、分量が半端なく多いです。解説がめちゃめちゃ詳しくて分かりやすいです。載っている問題は司法書士試験の過去問なのでやりませんでした。

民法は全部で76点分出題される行政法に次ぐ重要科目ですので、手を抜くことは出来ません。択一で6問以上、記述で20点以上を目標にしたいですね。

民法はとにかく量が多いので「スー過去のまとめ部分の基本的な知識はしっかり覚える」という目標で勉強していました。民法の記述問題は2問ともスー過去まとめ部分にバッチリ載っているところが出題されましたので、大きく外すことなく書くことが出来ました。

直前期に伊藤塾の

うかる!行政書士民法・行政法解法スキル完全マスター 第2版

を追加。時間がなくて1周しか読めませんでしたが、もっと早く買っておけば良かったと後悔するくらい良い参考書でした。これはメインテキストが終わって2冊目を探している受験生全員におすすめしたいです。

関連記事:行政書士試験 独学 おすすめテキスト「うかる!行政書士 民法・行政法 解法スキル完全マスター」平林勉/伊藤塾

また、民法は行政法と違って、テキストなどで得た知識を問題で出てきた事例に当てはめて使うことに慣れる必要があります。したがって、過去問でもスー過去でも何でも良いので、問題演習はやった方が良いと思います。私は過去問と千問ノックでやりました。

スー過去の問題部分は量が多すぎて私はやる気が起きませんでしたが、あの2冊をしっかりやれば行政書士試験の民法対策としては十分すぎるくらいでしょう。

関連記事:行政書士試験 独学 民法のおすすめテキスト・問題集「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 民法(スー過去)」択一も記述もこれでOK

スー過去民法は私が使ったまとめ部分だけでもかなり使えるのでおすすめですね。

商法・会社法

商法・会社法は、平成30年度の行政書士試験では2問正解でした。

柴田の入門商法を2周くらい読みました。

千問ノックは何度も解説を読み込みました。肢別過去問も1周解きましたが間違った問題だらけだったのと民法に時間を取られて、結局解説を何回か読むので精一杯でした。

今年(2018)の本試験では1問を除いて全く分からなかったです(笑)正直なところ、入門テキストを少し読んで問題を解いた程度では全然頭に入りませんでしたね。

商法・会社法も効率よくしっかり対策するのであれば、民法などと同じように覚えられない部分などはまとめ記事にして何度も読むという作業も必要でした。

正直、時間がなければ捨てても良い科目だと思います。商法は量が多くないので、そこだけやっとくといいかも。

基礎法学

基礎法学は平成30年度の行政書士試験では満点でした。

特に何もしていません。個人的には、一般知識の延長線上のようなイメージの科目です。

行政書士試験 記述対策に使用した独学教材(参考書・問題集)

去年は大失敗した記述ですが、平成30年度の記述式の結果は60点中52点でした。

「2017年度の合格革命の記述問題集」の解答解説部分のみを読んで、「書けそうにないフレーズ」をピックアップして覚えました。

解答解説の知識や、よくわかる行政法やスー過去民法の知識が頭に入っていれば自然と記述問題は解けると考えて、今年は自分では解きませんでした。

記述は行政法、民法ともによほど全範囲まんべんなく、正確に要件や用語などを覚えていない限り、出題運も重要になってくるかなと思います。

平成30年度(2018)の本試験では行政法も民法もまあまあ書けたと思います。

合格革命の記述問題集は、重要判例や重要条文のまとめも載っていますので知識の確認にもなります。

行政書士試験 一般知識等の対策

今年の行政書士試験の一般知識は

  • 文章理解:3問
  • 情報通信・個人情報保護法:3問(予備校間で解答が割れています)
  • 政治・経済・社会:2問

このような正解数でした。

追記:問56の個人情報保護法の問題は行政書士試験センターのホームページで「1、4、5が正解の可能性があるような問題になってたので没問とし、全員を正解とする」と発表がありました。

今年も個人情報保護関連の条文を読むくらいでした。個人情報保護法は範囲が決まっているので絶対やった方が良いと思います。

逆にそれ以外は何が出るか分からないし、予備校の予想問題や過去問もほぼ意味ないような気がしていましたのでやりませんでした。この分野に時間を割くくらいなら行政法と民法をやった方が良いと思います。

関連記事:行政書士試験 一般知識対策 足切りを回避するために絶対にやっておいた方が良いおすすめの勉強(文章理解・情報通信・個人情報保護)

一般知識は文章理解と個人情報保護で5問くらい確保したいところですね。そしてあと1問どうにかして正解し、足切りにならないよう祈りましょう。一般知識でも出題運、マーク運が重要です(笑)

行政書士試験過去問・予想問題集

過去問・予想問題集

合格革命の肢別過去問と千問ノックを使用しました。平成29年度に使ったLECの行政書士試験過去問集は今年は使いませんでした。あと、個人的には千問ノックは別に不要だったかなと思います。

千問ノックのまえがきにも書いてますが、行政書士試験は過去問知識で解ける問題が4割くらいのようですね。

全ての問題を何回も何回も解く意味はあまりないと思います。その代わりに『よくわかる行政法』や『スー過去民法』などのテキストでまんべんなく知識を頭に入れていく方が良さそうです。

過去問を繰り返しやる価値があるのは行政法くらいですかね?

行政法は毎年過去問の知識で10問以上は取れるようですし、蓄積された過去問の数も多いので。特に国家賠償の部分は過去問から何度も出てますし、やった方が良いです。

でも、『よくわかる行政法』の内容と、読み込んだ行政法各種条文の知識が頭にしっかり入っていれば、過去問をやらなくても15問以上は取れると思います。『よくわかる行政法』は行政書士試験も対象のテキストなので、過去問の知識がちゃんと載っているということでしょう。

民法はどんな感じで問題が出るのかを掴むためにも、過去問か何か問題集を1周はやった方が良いと思います。意外と知ってる知識でも事例問題になると気付けなかったりするので。

しかし、民法は行政書士試験過去問の問題数がそんなに多くないので、過去問のみの勉強では知識に抜けが出来そうです。やっぱり地道にスー過去やテキストで条文や判例の知識を勉強していく必要があると思います。スー過去を使うなら、特に他のテキストや問題集はいらないと思います。

関連記事:【行政書士試験 おすすめ過去問題集】 合格革命の肢別過去問集とLECの出る順行政書士ウォーク問過去問題集を比較、どっちがおすすめ?

予備校の答練や市販模試

私は1年目も2年目も、各予備校が出している市販の直前模試の類や、答練は利用しませんでした。民法の仕上がりが悪かったのと、時間的な余裕がなかったことが主な理由です。あとは、単にめんどくさかった笑

1年目も2年目も、一度も本試験と同じ形式の3時間で60問通して解くことなく本番をむかえましたが、2年目はじっくりと解きすぎて思ったよりも見直しに取れる時間が少なくて焦りました。

予備校の答練や予想模試の類は問題のヤマ当てにはあまり期待せず、時間配分や知識の最終チェックのために利用するのが良いのかなと思います。

暗記用まとめ記事(重要条文・判例知識など)

ある程度勉強が進んだ段階で、テキストや過去問、問題集の知識で集中して覚えたいものなどを、行政法・民法ともにまとめて記事にして毎日見るようにしました。

これは本当にやっておいて良かったです。

  • 自分が覚えにくいものや、何度も間違えた条文判例知識だけを勉強出来る
  • 羅列形式にすると余計な説明などがないのでコンパクト
  • スマホでちょっとした空き時間に確認出来る

これらの理由でかなり勉強効率が良いと思います。

Excelでまとめたものを印刷したりしてもいいですし、メモ帳やルーズリーフに書き出すのも良いでしょう。人によって好みがあると思うので、自由に選んで下さい。

学習初期からこれらを作る意味はあまりないと思いますので注意して下さい。最初は知らないこと、間違ったものだらけであれもこれもとピックアップすることになると思うので。それならテキストを読んだ方が良いです。

最後に

今年の行政書士試験の勉強計画では、去年の失敗から学んでオーバーワークになるテキストを選ばないように注意しました。民法には最後まで苦労させられましたが、それ以外は結構順調に勉強が進められたかなと思います。

平成29年度・平成30年度の行政書士試験受験経験を踏まえ、更に改良を加えたおすすめの勉強計画はこちらの記事で紹介しています。

関連記事:【行政書士試験 独学】おすすめ勉強計画、参考書・問題集・過去問、合格に必要な勉強時間など【予備校講座】

行政書士試験対策におすすめの参考書・問題集・過去問集、勉強法・勉強計画、私の行政書士試験受験体験記(178点不合格体験記、234点合格体験記両方アリ)は、こちらの「行政書士試験対策・受験体験記」で全て公開しています。

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