行政書士試験に234点で合格した私のおすすめ勉強計画・テキストはこちら

【行政書士試験 独学】おすすめ勉強計画、参考書・問題集・過去問、合格に必要な勉強時間・費用など【予備校講座】

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今回は、もし私が今からまた独学で行政書士試験対策をするなら、自分の受験経験を踏まえてどういう学習計画を立てて勉強していくかを紹介します。行政書士試験への勉強計画を立てるのに参考にしてみて下さい。

「行政書士試験を受けようと思ってるんだけど…」と相談された友人などにも、この記事と同じ勉強計画、テキスト・問題集・過去問をおすすめしています。自分で言うのもなんですが、結構勝率の高い行政書士試験の受験計画だと思います。

私が直接アドバイスした友人知人3人中3人が一発合格していますし、他にも毎年メールで「このサイトの勉強計画やおすすめ参考書などを参考にして合格しました!」と報告してくれる人がいます。

目次

行政書士試験合格に必要な勉強時間の目安

まず、合格に必要な勉強時間から考えていきます。

行政書士試験に安定して合格できるレベルに到達するためには、最低でも300時間、できれば500時間以上は確保したいところです。これは「300時間やらないと絶対に合格出来ない」「500時間やれば絶対に合格出来る」というわけではありませんので、そこは誤解なきようお願いします。

そして、総勉強時間は多ければ多いほどよく、ある程度短期間(3ヶ月~半年くらい)で詰め込む方が有利です。同じ300時間でも、1年かけての300時間より、3ヶ月かけての300時間の学習の方が実力がつきやすいんじゃないかなと思います。さらに、3ヶ月で600時間というふうに、たくさん勉強すればするほど合格可能性が高くなっていくと考えてOKです。

逆にトータルで1000時間勉強したとしても、何年もかけていれば勉強期間の割に実力がつかなかったりすると思います。人間なんで、ちょこちょこやる程度では忘れていきますしね。ある程度短い期間で一気に詰め込んだり総復習する方が効率が良いです。

人それぞれ、バックグラウンドや勉強に使える時間が違うと思いますので、各自調整して下さい。私は1年目も2年目も、約3ヶ月の期間で300~400時間ほど勉強しました。

行政書士試験 独学合格に必要な費用

独学の場合は、必要な費用はテキスト代+受験料のみです。

人によりますが、このサイトでおすすめする参考書や問題集で揃えると、行政書士試験の受験手数料込みでだいたい25,000円くらいです。予備校講座を利用するのと比べるとかなり安上がりです。

行政書士試験 おすすめ勉強計画、参考書・問題集・過去問

【憲法・商法会社法・基礎法学など】LEC、TAC、合格革命などの行政書士試験基本テキスト(1冊本)

あまり深追いする必要のない憲法、商法会社法、基礎法学、情報通信分野などは、この基本テキストに載ってるものをまずはしっかり覚えるようにします。

特に商法会社法については、あまり手を広げすぎないよう最低限の知識に絞るための最適な選択かと思います。

憲法は基本テキストとは別に条文素読(特に統治)もやります。最低限の判例知識もしっかりと覚えていきたいところですね。余裕があれば、リラックス法学部の憲法重要判例解説などを読むのも良いと思います。

1冊本は各予備校からいくつか出てますので好きなのを選びましょう。合格革命の基本テキストやTACのみんなが欲しかった!行政書士の教科書、LECの合格基本書が人気ですかね。他には伊藤塾のうかる!総合テキストなどもあります。個人的には、後で紹介する肢別過去問集と合わせて合格革命の基本テキストでいいんじゃないかなと思います。

最重要科目である行政法と民法は行政書士基本テキスト(1冊本)ではなく、これから紹介する別のテキストをメインに学習しましょう。

【行政法】国家試験受験のためのよくわかる行政法

必須です。行政書士試験の行政法の学習はこの『よくわかる行政法』1冊でほぼ終わりです。行政書士試験合格に必要な重要条文知識・判例知識などが詰まっています。解説も分かりやすいので法律初学者でもおすすめです。

私は『よくわかる行政法』のおかげで、行政法の実力はかなり安定していましたし、本番でも問題なく高得点を取ることができました。個人的には、むやみに過去問や問題集を解きまくるよりも、まずこの本を読み込んだ方が良いと思います。

別の記事でおすすめな点などを詳しく紹介しています。

【民法】新スーパー過去問ゼミ 民法 (スー過去)

必須です。行政書士試験の民法はこの『スー過去 民法』2冊でほぼ終わりです。

民法を体系的・網羅的に学べますし、解説がかなり詳しいので法律初学者でも問題なく使えます。行政書士試験の民法は絶対に過去問だけでなく、個別のテキスト・問題集で対策をした方がいいです。過去問だけではカバーしきれないので運要素がかなり大きくなってしまいます。

民法は範囲が広いので、やってもやっても完成しない感じがして不安ですが何とか頑張りましょう。私はこのスー過去民法のおかげで本番の民法記述は2問ともおそらく満点が取れました。行政書士試験は記述式でごっそり点数が取れると一気に楽になります。

こちらも別の記事で詳しく紹介しています。

合格革命 行政書士 肢別過去問集

過去問はやらないと不安な人も多いと思うのでやっておきましょう。ただ、過去問を学習のメインにするのは個人的には反対です。

過去問メインの対策は一見効率が良さそうに思えますが、実は過去問で正解できる問題って本番ではそこまでたくさん出ないので効率が良くないと思います。簿記などの他の資格試験のように過去問で全範囲をまんべんなく体系的に学習出来て、全部潰せば8割以上確実に取れるという感じなら絶対にやった方がいいのですが…。

過去問は手っ取り早くそこそこの点数が取れるようになるのには最適ですが、それだけでは安定して合格できるレベルに到達するのは少し難しいと思います。

特に最重要科目の片割れである民法は、毎年の出題数が択一9問+記述2問しかないので過去問の蓄積がそもそも少ないです。過去に択一で出た論点が記述に出たりもしますので、全くの無駄とは言いませんが、高い配点かつ膨大な学習範囲の民法の勉強を過去問頼りにするのはかなり危険だと思います。

行政法は一番過去問演習が活きる科目ですので、『よくわかる行政法』の勉強成果を試す意味でも積極的にやっておいて損はないでしょう。ちゃんと読み込んで覚えていれば初見でかなりの問題が解けると思います。

別の記事でLECの過去問集との比較で詳しく紹介しています。

予備校 市販の直前予想模試

市販の直前予想模試は時間配分の確認と、実戦形式の問題に慣れるために1冊やっておくと良いでしょう。決して行政書士試験本試験のヤマを張るとか、出題の予想が当たることを期待してはいけません。「当たる!」とか書いてますが、どうせほとんど当たりませんから笑

私は1年目も2年目もやりませんでしたが、1年目は特に時間配分で大失敗してしまったので、やっておいた方が良かったかなと思いました。

憲法・行政法・個人情報保護法の条文素読

これも絶対にやって下さい。行政○○法は『よくわかる行政法』がある程度頭に入ってからでOKです。単純な条文問題は即答出来るようにしたいですね。個人情報保護の問題でしっかり正解出来ると一般知識の足切り回避がグッと近づきます。

  • 日本国憲法
  • 行政手続法
  • 行政代執行法
  • 行政不服審査法
  • 行政事件訴訟法
  • 個人情報の保護に関する法律
  • 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律

上記の条文を読み込みましょう。e-govから印刷出来ます。

個人的にはe-govから印刷したもので十分だと思いますが、自分でダウンロード、印刷するのが面倒なら行政書士試験六法を利用するのも良いでしょう。行政書士試験用の六法はカッコ書きなどが読みやすくなるような工夫がされてたりします。

行政書士試験 基礎知識(一般知識)対策

人によっては文章理解などの基礎知識(一般知識)の対策が必要です。

一般知識は基本的に、対策をして安定して高得点を狙うというのが難しい科目だと私は考えています。しかし、足切り回避は対策により安定させることが出来ると思っています。

したがって、一般知識は最低でも足切りを回避出来るように準備して、後は本番の現場思考や出題運・マーク運などでどれだけ上乗せ出来るか勝負です。

一般知識対策についてはこちらの記事をどうぞ。

一般知識は2024年度から「基礎知識」となり、「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」が出題範囲として復活します。「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」とは、昔の行政書士試験でも出題されていた行政書士法や

出題内容が変わりますが、必要な対策としては大きな変更の必要はないと考えています。つまり、今までとほぼ同じ対策でOKです。政治・経済・社会の出題が減ることが予想できるので、むしろ学習範囲が絞れる問題が増えて対策しやすくなったといっても良いかもしれません。「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」は1冊本に書いてあるものを覚える程度で問題ないでしょう。

行政書士試験 行政法・民法の記述式問題対策

行政書士試験の記述式ですが、基本的には先ほど紹介した行政法・民法のテキストをしっかりと仕上げれば問題ありません。

しかし、「実際にどんな問われ方をするか、どんなふうに解答を書けば良いのか」ということには慣れておいた方がいいでしょう。

本屋さんで過去問や市販の直前予想模試に載っているの記述式の問題をパラパラと見て、不安であれば1冊でいいので記述式の対策本をやりましょう。LECか合格革命のどちらかを選べばいいと思います。

私は1年目の受験で合格革命の記述対策本を買いました。多肢選択式の問題や、重要判例や条文知識のまとめも載ってるので結構良かったです。LECの記述対策本は記述問題がたくさん載ってるので、量をこなしたい人はこちらを選べばいいかと思います。

これも市販の直前予想模試と同じで、記述式の出題のヤマを張るためではなく記述式を解くことに慣れるために使用して下さい。

行政書士試験 勉強計画を立てるにあたっての注意点

テキストや問題集・過去問を何周したかではなく、内容をどのくらい頭に定着させたかが重要

よく、どのくらい勉強したかで「○○を何周回した」というようなことを見たり聞いたりすると思います。私も他の記事に『よくわかる行政法』を1年目、2年目ともに7周以上は読み込んだと書いています。

行政書士試験に限らず、大学受験や他の資格試験でも、たまに「○○という問題集を○0周した」「過去問を○0周した」と豪語してる人がいますが、時間を無駄にしていることも多いのではないかと思います。

ここで注意してほしいのは、「何周したか」自体にほぼ意味はないということです。実際に自分の頭の中にどれだけ頭の中に入れられたかが重要です。そして、自分が完全に覚えてしまった部分を何度も何度もやる必要はありません。その分他のことをやった方がいいです。

例えば、5周目くらいでほぼ内容が完璧に頭に入ってる人が、そのまま何周もそのテキストをやり続ける意味はほとんどありません。過去問集のような体系的・網羅的な学習にならないものは特にそうです。覚えていないものをピックアップして集中して暗記していく作業にシフトした方が時間対効果は高いでしょう。

もちろん、記憶の定着のために定期的に全範囲を読み返したり解き直したりすることは有益ですが。

弱点(覚えていない条文・判例知識や、ミスした問題)は必ずピックアップして暗記する

勉強がある程度進んだら、「自分の苦手なもの」「何度やっても覚えられない知識」「何度もミスする問題」が出てくると思います。そういうものは必ず

  • ノートに書き出してまとめる
  • スマホやパソコンで打ち込んでまとめる
  • 表や図の場合は写真に撮る
  • テキストに付箋を貼る

こんな感じで、各自好きな方法で良いので個別に弱点ピックアップしておき、いつでも見れるようにした上で何度も読み込んで完全に覚えてしまいましょう。この勉強はかなり効果的です。ある程度学習が進んできたら、このような自分の弱点の補強がメインの勉強になってきます。

いつまで経っても仕上がりが甘いという人には絶対にやってほしいですね。私はこのサイトの暗記用まとめ記事にするという方法をとりました。

行政書士試験基本テキスト(1冊本)、過去問のみは危険

行政書士試験の基本テキストは1冊で全ての科目が学習できるので便利ではあるのですが、少し内容が薄いという欠点があります。

特に最重要科目の行政法と民法は、絶対に独立したテキストを使ってある程度網羅的に学習した方が良いでしょう。この2科目で記述式を含めて得点をしっかりと稼げれば、後は一般知識の足切りにさえ注意すれば行政書士試験はどうにでもなると言っても大げさではないと思います。

また、テキスト類を使わず行政書士試験の過去問だけを使って勉強する人もいますが、私はおすすめしません。

理由は自分の知識が穴だらけになるからです。出題運やマーク運などがよければ受かるということも十分ありますが、安定して合格する実力を過去問だけでつけるのは少し厳しいと思います。

2年目以降の学習の場合は敗因分析を必ずする

学習2年目以降の人は、「なぜ自分が行政書士試験に不合格になったのか」を考えて下さい。

私の1年目の敗因分析は「平成29年度行政書士試験 不合格体験記(178点)と敗因分析」の記事でしていますが、

  • 記述に可能な限り時間を使うため、択一をかなり急いで解いてしまい、見直しもほとんどしなかったためケアレスミス連発。
    →見直しは必ずする。記述も書けるよう基礎知識をしっかり。記述が書けそうになくても焦らない。
  • 学者の書いた本など、使用テキストの選択を間違えた(オーバーワークになるテキストを選んでしまった)
    よくわかる行政法・スー過去民法・条文素読などを軸に。絞りすぎてもダメ。
  • 憲法など単純な条文問題を落としてしまった
    →条文をよく読み込んで覚える。
  • 見たことのない用語に惑わされて間違えた
    →冷静になって全選択肢を検討する。
  • 勉強期間が少し短かった
    →ひと通り勉強が終わっている2年目だが、1年目と同じ時期に勉強開始&勉強時間は1年目より多く取る。

私の場合はこんな感じで不合格の原因を洗い出し、同じミスを繰り返さないよう対策を考えました。しっかりと敗因分析をして対策した結果、2年目の行政書士試験は234点(択一182、記述52点)で合格することが出来ました。

反省点は人それぞれ違うと思うので、同じ間違いを繰り返さないように勉強開始時に全部ピックアップし、どう改善するかをよく考えましょう。

最後に

少し長くて読むのが大変だったかもしれませんが、この記事でおすすめした参考書や勉強法は本当におすすめなので、ぜひ参考にしてみてください。何となく過去問を解いたりするだけの勉強をするよりも効率よく実力がつくと思います。

行政書士試験対策におすすめの参考書・問題集・過去問集、勉強法・勉強計画、私の行政書士試験受験体験記(178点不合格、234点合格体験記両方アリ)は、こちらの「行政書士試験対策・受験体験記」で全て公開していますので、そちらもどうぞ。

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